松江市での不動産の売却を不動産業者に依頼するメリット・デメリットを解説いたします。
不動産の売却を考えたとき、まず思い浮かぶのが不動産業者に依頼する方法だと思います。昔から存在するごく一般的な方法ですが、不動産業者へと依頼するメリット・デメリットについて、以下にご紹介していきたいと思います。
<不動産の売却を不動産業者へ依頼するメリット>
不動産業者は依頼された不動産を売却することで、仲介手数料を売り上げとして得られます。いわば、商材を取り扱うのと同様であり、収益を目的とする営業活動を売主に代わって行うほか、そこにかかるコストの負担も担ってくれます。
なかでもレインズという不動産業者ならではの流通網に物件情報が掲載されるのは大きなメリットといえます。レインズに登録すれば、売却を依頼した不動産業者以外の会社にも、その物件が売りに出ているという情報が把握できるようになるため、より幅広く買い手を募ることへつながっていきます。レインズ以外にも、不動産業者同士で情報共有できるシステムがいくつかありますので、それらに物件情報を掲載してもらえるのも不動産業者へ売却の仲介を依頼するメリットといえるでしょう。
また、広告出稿の費用も大抵の場合、不動産業者が負担してくれます。きっと皆さんも不動産情報をタウン情報誌などで見かけたことがあると思いますが、それらに掲載するには広告費が必要です。1回掲載するだけでも数万円がかかるほか、問い合わせ時に一つひとつ応対するのはかなりの負担となります。しかし、物件売却を不動産業者へと依頼していれば、広告出稿費は不動産業者の負担となりますし、問い合わせがあったときの対応も当然に担ってくれます。
そして、不動産業者へ不動産売却を依頼するときには、トラブルに巻き込まれるリスクを回避できるのも大きなメリットとして挙げられるでしょう。仮に、自力で買い手を見つけて売買契約を結んだとしても、その後のやり取りでどのようなトラブルが起きるかわかりません。“言ったはずの内容と違う”とどのような主張をされるかわからないのです。この点、不動産業者であれば重要事項説明というステップを踏みますので、トラブル発生時には契約書や重要事項説明書を根拠として毅然とした対応が可能となりますし、仲介してくれた以上、トラブル発生時の対応も代行してくれます。
<不動産業者に不動産売却を依頼するデメリット>
不動産業者に不動産売却を依頼するとき、その業者とのあいだに媒介契約を結びます。この契約には3種類のものが存在しており、「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」といったものがあり、その契約の種類によっては買い手を募る手段が制限されるので注意が必要です。
一般媒介契約は複数の不動産業者へ物件売却を依頼できるものであり、売主が自力で買い手を見つけるのも可能です。専任媒介契約は、その不動産業者にしか物件売却を依頼できませんが、売主が自力で買い手を見つけることはできます。最後の、専属専任媒介契約には注意が必要です。これはその不動産業者に売却の仲介を依頼すれば、他の不動産業者に依頼できないだけでなく、売主本人も買い手を見つけることができなくなります。専属専任媒介契約は3か月以内で切ることができますが、セールスの弱い不動産業者と契約してしまえば、その期間は無駄なものとなってしまいます。
専属専任媒介契約でもそうであるように、物件売却を不動産業者へ依頼する際のデメリットとしては、その業者がセールスに弱い場合には売主にとって不利な状況としかならないという点です。事前に不動産業者の力量を把握するように努めなければなりません。